皆さんこんにちは。頭痛専門そら整体院の小坂です。
今年の夏は外出時もマスクを外していた方も多かったと思いますが、寒くなってインフルエンザが流行り、またマスクを着けている方が増えたのではないでしょうか。
このマスクが起因となって頭痛に悩まされていませんか?
今日は改めてなぜマスクで頭痛が起こるのかをお伝えします。
<マスクによって熱中症状態に>
マスクを着用していると体温が36℃だったとしても、マスクの内側は40℃以上に簡単に上がってしまいます。
長時間つけっぱなしのマスクの内側は、サウナ状態で、熱い空気は息苦しく、自然に深呼吸をするようになります。
深呼吸は横隔膜や肋間筋などの大きな筋肉を動かすわけで、体が熱を生み出し、呼気温(吐く息の温度)も上昇します。この呼気温が上がると、脳に近い口腔周囲に血流量が増え、頭蓋内血管が拡張して片頭痛につながりやすくなります。
<二酸化炭素過多状態>
マスクだと自分が吐いた息をまたすぐに吸うことになります。すると結果的に二酸化炭素を多く含んだ空気を吸うことになって、脳が二酸化炭素過多の状態になってしまいます。
頭蓋の内側は、脳に酸素と栄養を供給するための血管(頭蓋内血管)が張り巡らされていて、絶えず脳に血液を送っていますが、二酸化炭素は頭蓋内血管を最も強く拡張させる化学因子で、この拡張が片頭痛を引き起こしてしまうのです。
<耳掛けによる「首のコリ」が原因>
マスクは耳掛けのゴムで両耳で固定しています。
するとこめかみの筋肉(側頭筋)に負荷がかかり、さらに顎の筋肉(咬筋)にも負担が及び、最終的には頭蓋骨にくっついた胸鎖乳突筋が、首のほぼ中央にある大きな筋肉に強い負担がかかるようになります。
その上、マスクをしていることで表情を気にしなくなるので、表情筋も使うことが少なくなり、その結果胸鎖乳突筋の負担になります。
こうして「スマホ首」と同様の強い首こりが引き起こされてしまい、それが原因で緊張型頭痛が起きてしまいます。
対策としては、人がいないところではマスクを外すことです。
それが筋肉や呼吸に余裕をもたらしてくれますので、対策してみて下さい。