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生理前後の頭痛

皆さんこんにちは。倉敷の頭痛専門そら整体院の小坂です。

 

今日は多くの女性を悩ませる、月経前後のつらい片頭痛についてのお話です。

 

私のところへ駆け込んでくる患者さんは、だいたい月経開始の2日前〜月経3日目までに、ひどい頭痛の発作が起こっているようです。

 そして、月経前後の頭痛の場合は、痛みの程度が酷いだけでなく、1週間も痛みが続き、数日間寝込んでしまうという方も少なくありません。

 

頭痛に悩んだことのない人からすると、「頭痛は誰もが経験するありふれた症状の1つ」という程度の認識なのですが、本当の片頭痛のツラさはそんなものではないんです。

でも、なかなか理解してもらえないのが現実・・・。

何か対策はないのでしょうか?

 

そもそも、なぜ毎月決まってこの時期にひどい偏頭痛が起こるのでしょうか?

ここからはこの厄介な月経前後の偏頭痛の原因と対策を解説していきますね。

 

<月経時に片頭痛が起こりやすいのは何故?>

一般的によく言われる「偏頭痛」の原因としては「脳の血管拡張」があげられます。

私たちの体は、必要に応じて脳に適量の血液を運ぶようになっていて、脳の表面の血管は、細くなったり太くなったりと、無意識のうちに常に変動しています。

そして、脳の血管の周りは神経がとりまく構造になっています。

頭痛とは、気圧やストレスなど、血管がなんらかの要因で不安定になり、拡張しすぎて、血管の周りにあるの三叉神経が刺激することで起こる痛みのことです。

それに加え、月経の時に起こる片頭痛には女性ホルモンのバランスが大きく関係しています。

 

エストロゲンって聞いたことありますか?

これは卵胞ホルモンとも呼ばれている女性ホルモンの一種です。

このエストロゲンの分泌量というのが、偏頭痛には大きく影響するのですが、その分泌量は月経周期に伴って大きく変動しています。

エストロゲンの分泌量が急激に低下すると、体がバランスを崩し、そのタイミングで頭痛を起こしやすくなっています。

そしてご想像の通り、このエストロゲンの分泌量は排卵日と月経開始時期に急激に低下します。女性の場合、女性ホルモンが身体の安定性を保っていますので、そのバランスが崩れやすい排卵期、そして月経前後には、頭痛が起きやすくなるわけです。

そう考えると、妊娠中は偏頭痛がなくなり、産後また始まる方がいるのも納得!

妊娠中は月経がないため、偏頭痛の発作が起こりにくくなるからなのですね。

 

<対策>

月経前後の2〜3日を含めた約10日間は、きちんと身体をいたわってしっかりと睡眠時間を確保しましょう。ですが、寝すぎによる睡眠リズムの乱れも頭痛を引き起こす原因になりますので要注意です。

この期間に睡眠をしっかりとり、規則正しい生活をすることで、残りの20日間も調子よく元気でいられる方が多い傾向にあります。

逆に月経期間中の睡眠をきちんととらずに、体調を不安定にしてしまうと、残りの期間も連鎖して体調が不安定になり、悪循環してしまうパターンが非常に多いです。

ですので月経前後約10日はいつも以上に身体を労ってあげましょう。

 

ここでお話した通り、まず一番大きな要因は月経や排卵による女性ホルモンのバランスの変化なのですが、それに加えて仕事が立て込んでいて、睡眠時間を削ってまで作業をしたりするなど、脳の作業量が多すぎるのも片頭痛発作のリスクを加速させてしまいます。

 できるだけ月経前後の10日間を意識して無理をせずに身体をいたわってあげましょう。